30歳も前に、大学生の時以来に受けて見たTOEICが500点足らずだった。
「自分は英語が難しいと評判の大学に入って、英語喋れるのかと聞かれると、少し、なんて言ってたのになあ」
と落ち込んでしまった。英語が得意、というのは学生時代のささやかなプライドで、しかし大学の時に帰国子女やら、高校留学してた連中の滑らかな英語を目の当たりにして、同時にコンプレックスになってたと思う。
そんな自分が社内のIPテストの案内を見て、ふと受けてみたら、そんな体たらくだった。
それで、よく見ると特にリスニングが悪かった。
確かに自分はやはり大学受験仕込みの英語で、読み書き重視だったので、リスニングが不得意なのは自覚していた。
リスニングを強化しようとケーブルテレビでCNNなんか見てみるが、それを毎日眺めてたからって聴き取れるようになる気はさっぱりしなかった。
そういうわけで、ネットで色々検索して見た。
そして総合的に考えた結果、「自分が正しく発音できるようになれば、聴き取り力も上がるのではないか」ということだった。
そこでAmazonで色々物色した結果選んだ本。自分はこれまでにあらゆる英語教材に手を出したけれども、この本は自分の英語力を劇的に変えた本の一つだと思っているし、これがあったからこそ、後にオンライン英会話をやるようになって講師達に「発音がいい」と褒められたり、MBAでイギリス人やカナダ人のクラスメートに「前にも英語圏にいただろう?他の日本人に比べて発音がいいから」と言われるようになったものだと思ってる。
それは、
この本。
もうタイトルも忘れてたけど懐かしい。発音、歌、で検索したら出てきた。忘れもしない本である。もう10年以上も前のことだけど、とりあえず最初にこれに集中しようと思って、毎日欠かさずやった。
具体的には、歌を毎日歌うんだけど、一曲目のFly Me To The Moonは今でも流れてくると反射的に歌ってしまうほど。
家でしかできないトレーニングだが、歌って発音が良くなるんだから、なかなか楽しい方法である。
だけど自分がやったのはこれだけではなく、巻末についている母音、子音のトレーニングを毎日数回、一通り必ず行った。
これは確か同じ著者の英語耳(ドリルがついていないタイトル)の簡易版みたいな感じで、pの発音の仕方などが口や舌のイラストと、コツなどと共に、付属音源の後にやってみる、というものだ。
黄色い表紙の英語耳ドリルだとそこまで詳しく解説されてないのだが、自分にはイラストとちょっとしたコツ、音源だけで十分で、これを毎日一通りやることで、ほとんど癖づくまでになった。
それまで、自分の感覚だけでいい加減に発音していたのを、ここで徹底的にやることでかなり発音を矯正できたと思っている。
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