最近、友人からこんな相談を受けた。
5歳の子供にオンライン英会話をさせようと試みたものの、PCの前にジッと座ることもなく、すぐにふざけてどこか行ってしまう。たとえ前に座っている時でも、話しかけられてもモジモジしたり、笑ったり、親に話しかけたりで、全くレッスンにならないという。
週に1度通わせているグループの英会話レッスンでは、それなりにちゃんと先生(こちらもフィリピン人の先生らしい)と対話もし、歌も歌い、参加できているという。
週に1度の対面教室と毎日のオンラインレッスンなら無敵
普通に考えて、週に1度のレッスンでは、その時間ちゃんと参加できていても、無意味とは言わないが英語が身につく、といった感じにはならない。
けれど毎日通わせるというのは費用的にも時間的にも無理というのが現実的なところだろう。
そのため私の友人のように、オンラインレッスンでそれを補おうという発想になる。
これはやる気に溢れる大人であれば、かなり効果的な方法であると思う。
実際自分も昔、毎日オンラインでの英会話レッスンに参加していた時、英語を話すのが当たり前のようになってきて、会社で電話を取る時に、うっかりHelloと言ってしまいそうになる時があった。
それくらい、毎日話すということは効果的。もちろん、インプットなくして話すことはできないので、それとは別に単語や表現を覚えていく必要があるのだが、やはり話すことが多くなるほどインプットへのやる気も続くし、実践していくことで定着度も高まる。
語学というのは、やる気が続くか続かないかというのが最大の問題なので、そういう意味でもやはり「会話の時間を多く持つ」というのは最も効果的な方法であることは間違いないと思う。
オンラインレッスンだけでもかなり効果的だが、そこに適度に生身の人と話すことでもっと自分がその言語を話しているという実感が伴うというのもあり、週に1度対面式に通うのはベストなバランスと言えるのではないかと思う。
だが、子供、特に幼児に難しいのは当然といえば当然
これも子供によるのだろうとは思う。
しかし子供にPCやタブレットというモニタの中の、見知らぬ、わからない言語で話しかけてくる講師と話せ、というのは確かにむちゃくちゃかもしれない。
私の同僚が単身赴任をしていた時、物心ついてから離れた上の子はそれなりに熱心にスカイプで会話をしてくれるが、下の子は全く理解しない様子で、それは5歳くらいまで続いたという。
あまり親しんでない人物がモニタの中で話しているのと、TVや動画で一方的に人が話しているのと、あまり感覚的に違いがわからないのではないかと思う。
そういう点でオンライン英会話を小さな子供にさせるのは難しいことが多いだろう。
ただ、身近なケースで言えば、やはり子供というのは親のやることを真似したがるもので、当初は全然子供が興味を示さないので、子供には自由にTVを見させておいて、自分がレッスンを受けることにした人がいる。
最初は邪魔しにきたり、TVに夢中で気にもしてなかったりしていた子供も、徐々に母親とモニタの中の人との会話に興味を示すようになり、隣で座って笑いながら見るようになったり、話しかけられても照れ笑いに終始していたものの、半年も経つと少しずつ参加するようになったという(年長児)。
それを聞いて、すべての子どもが当てはまるかはわからないが、考えればわかる話だと思った。
親がしているのを見て、モニタの中の人がこちらに向かって話している、というのを理解できるようになったのだろう。
まあ、仮にずっと子供が興味を示さないとしても、親の英会話力が上がるのだから、やってみて損はない話である。
↑こういうドンピシャなサービスもあることだし。
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