英語を始めても3日坊主で悩んでる人に告ぐ。3日坊主を継続すればいつか見える世界がある。

このブログで再三言ってることなのだが、語学で最も重要なのは継続なのだけれど、重要にしてこれが最も難しいところでもある。

勘違いされてることなのだが、この毎日継続するとか努力するというのは、「才能」であり、それができる人というのは、その時点で凡人ではない。

多くの人はかなりのやる気をもって語学に限らず長期間の継続が必要なことに取り組んでみても、年単位で継続は出来ないものなのだ。

スポンサーリンク

短期間でペラペラ、というのは幻想

そもそも多くの人が、「今からコツコツ取り組んでも、ペラペラになるのに何年もかかる」という現実を受け入れられないのではないかと思う。

だが、もしあなたが大人であり、ペラペラの実感というものが日本語を使うのと同じレベルで英語を話せる、のだとしたらゴールは非常に遠い。

年齢が低いほど語学の吸収力が高いとされる理由。
よく、「年齢が低いほど英語は身に付く」と言われる。実際、駐在員家族を見ていて、家にいるお母さんは論外として、ネイティブ社員の多くいる現地法人に勤めるお父さん、現地の幼稚園や小学校に通う子供で、半年も経つと子供ばかりがすっかり馴染んでいるという例が多い。これは子供の耳が良い、脳が若い、というだけの問題かというとそうではないと思う。

↑年齢が高くなるほど「ペラペラの実感」を得るには必要な語彙力も何もかも多くなるということについて書いた。

もちろん、効率の良い方法というものはあり、例えば旅行で必要なやりとりができるとか、日本に興味があって日本人と話すことを楽しんでくれるタイプとある程度場が持つような会話ができるようになるとかなら、数ヶ月で達成可能かもしれない。

自分もそれくらいのレベルの時は逆に「自分は結構話せる」と勘違いしていたし、とりあえずそこまで到達したいという感じなら短期間でも可能である。

しかし、その後、もう少し踏み込んだ状況になった時に、「自分は何と話せないことか」と自覚するようになる。

これが現実である。

はっきり言って、語学はいかに継続できるかで、ペラペラというレベルになるのは年単位の話である。(開始時の年齢やレベル、環境や1日に費やす時間によるが、数十年単位になることもある)

漠然と「ペラペラ」を目指すのではなく、段階的なゴールを定める

周囲の人の、「英語をやる!と決めたが挫折してしまう」人で多く見受けられるのは、漠然と「英語が話せるようになりたい」と思って漠然と始めているタイプである。

もちろん英語が好きで好きでたまらない人なら、漠然とでも続けられると思うが、大体そういうタイプは中学高校のうちに目覚めているので、大人になってあまり英語が話せない状態の人は当てはまらないと思った方がいい。

英語がペラペラになる、というのは究極の目標なので、まずは自分の現段階の英語力を見極めて、そこから少し頑張ったら到達できる、というところに照準を当てた方が良いと思う。

1ヶ月でペラペラになれる、とか、これ1冊で、という感じの本に弱い人には絶望的な話かもしれないが、再三言ってるように、語学に近道はない。

ただ、

「日常会話レベル」ってどのレベル?具体的に「どのくらい」英語を話したいのか、何をすべきか。
「英語話せますか」ーこれほど漠然とした質問はない。英語や外国語について、ある程度のレベルに達した人間なら、「このレベルなら話せると言える」という答え方をしたくなるかもしれない。実際、あなたはどれくらい英語を話せるようになりたいのか。目的別に具体的な学習法も提案する。

でも書いたように、段階がある。

究極が日本語で会話できることを英語で同じ反射神経でできることを目指す(つまり自分の中での日本語と英語がほぼ等しい…これは実はほとんど無理ではないかと思われるところだが)としたならば、そこに至るまでに、まずゼロから旅行に出かけてホテルでのチェックインのやりとりがストレスなくできるようになる、その段階から自発的に色々質問したり、アナウンスを聴取ったりできるようになる、…などなど段階をクリアしていく度に達成感があるし、そうした段階まできた時点で、世界は大きく変わるのだ。

TOEICや英検を段階的な目標にするのは有効

そして、そういう場合にやはりTOEICとか英検は「使える」と思う。

はっきり言って、特にTOEICは、必ずしもスコアと実際の運用能力が合致するというものでもないので、TOEICのテスト攻略、というだけをしていてもあまり意味はないのかとは思うのだが、英語がペラペラな人なら、TOEICの試験構成さえ把握していれば必ず900点は超える。ただ逆は真ならずで、900点を超えていたからといってペラペラであるとは限らない、そういうテストである。

つまり、TOEICを2回以上受けて900点を超えないのであれば、それは基本的な英語の知識や、リスニング力が足りていない。そのため、実力を把握するために受ける必要はないと思うが、まずは模擬テストでもやってみて、何点くらいなのかを把握し、500点前後しか取れないのであれば、まずは700点を超えることを目標に計画してみることだと思う。

語学は一朝一夕では身につかない。でも3日坊主でもそれを繰り返せば必ず蓄積される。

勢いこんで勉強を始めて、それがどうしても気が乗らなくなり、やめてしまう。もしくは仕事が忙しすぎて予定通りにできなくなった。いつも通勤中にリスニングをしていたが、それを好きな音楽に変えてみたら、やはりとても楽しく、満員電車のストレスも和らいだ感覚を味わってしまって、もうリスニングに戻れない。

などなど、いろんなきっかけで中断してしまうことはよくある。

3日坊主、1週間坊主、もしくは1ヶ月は頑張っていたが、たがが外れて以来、半年以上やっていない、

そんなこともあるだろうと思う。

とりあえず、中断してしまったことにクヨクヨせず、もう一度気軽な感じで始めてみることである。

自分も、そういうことは多々あり、やはり何ヶ月もほとんど勉強していない…なんてこともよくあった。

それでも何度でも再開したからこそ、最終的にTOEICは900点台に到達したし、IELTSも7.0を取って英国のMBAへの入学も叶ったのである。

時々見かける、TOEIC300点台だったが1年で900点台へ!というような凄まじい勉強の日々を過ごしている人の勉強記録からすると情けなくなることも多かったし、中断してしまうと忘れたところの取り戻しもあるため、継続しているよりも効率が悪いが、

それでもまた始めないことには上昇はないし、忘れていくだけなのである。

よく、プロスポーツ選手が「1日休んだら取り戻すのに3日かかる」というようなことを言うし、それは語学も似ている部分があると思う。

しかしスポーツ選手の中には大怪我をして病院のベッドの上で何ヶ月も余儀なくされた後、衰えきった筋肉を取り戻すべく励んで復活する人も何人もいる。

それと同じで、もちろん中断したら中断時よりも英語の感覚も鈍り、語彙も色々忘れてるのだが、そこでまた根気よく取り戻せば、より深く定着するだろうと思う。

何回も3日坊主で放り出してしまったので、そろそろ諦めようか、と思っている人がいたら、また3日頑張るつもりでやってみて欲しい。それが今回は4日になって次回は5日になり、中断期間も徐々に短くしていけばいい。

実際、英語耐性というものがつけば、取り掛かる心理的なハードルは下がっていくのだ。

諦めなかった人だけ、見える世界があるので、ぜひ気軽に続けてみて欲しいと思う。

 

英語を続けることの大変さは、英語力が上がるにつれ減っていくので(英語を読んだり聴いたりすることが自分の中で苦行でなくなる)、ある一定のレベルまで他人の力を借りて何が何でも続ける環境を買うのも手だと思う。

ライザップ 方式というのは体づくりで有名になったが、コースが終わってしまうと誘惑でリバウンドの可能性があることを考えると、英語の方が払っただけの価値はあるのではないだろうかと思う。

店舗に通う暇がなくてもオンラインセッションで受講できるなど、確実に3ヶ月集中をやりきりたい人には検討してみても良いのではないだろうか。

 

 

コメント