TOEICのスコアを短期間でどうしてもアップする必要があるなら独学には見切りをつける

自分が28歳の時、TOEICで500点未満を取ってから、700点台、そして900点を超えるまでになるまでの変遷はこれまでも度々書いている。

TOEIC500点未満からMBAまでの英語力の変遷をまとめてみる(1)
読者の方が知りたいのは「どれくらいで英語力がつくのか」という具体的な話かもしれない。 今までの記事を読んでも時系列的に少しわかりづらいかもしれないのでまとめてみようと思う。 実際、TOEIC500点未満から、MBAに通って渡英するまでの時間は5年8ヶ月。今回はTOEIC700点台あたりまでの経緯をまとめてみた。
TOEIC500点未満からMBAまでの英語力の変遷まとめ(2)TOEIC 700点台から900点超えまでの2年半
前回の からの続きになるが、今回は2年半ほどかかってTOEIC730点からひとまず目標にしていた900点台を超えるようになるまでにしていたことや、ちょっと行き詰まったりした話などを生々しく書いていこうと思う。 TOEIC...

今でこそ、

TOEICなど簡単

と思ったりしているが、当時はなかなか足掻いていたと思う。

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短期間、独学で大幅なスコアアップは難しい

自分の経験や、周囲を見て思うのは、独学というのはやはり難しいということである。

自分はオンライン英会話を活用しつつも、それは自分が立てた計画の中に組み込んでいるという形だったので、あくまでもそこは独学の一貫という感じだった。

そうなるとやはり仕事が立て込んできたり、ストレスが溜まって一度友人や同僚と立ち飲みして帰るなどということが習慣化してしまい、

元々かなり安価なオンラインレッスンだったので、ついついサボりがちになった時期も結構あった。

世の中、本を出していたり、ブログなどで短期間での大幅アップを独学で達成したと人気になっている人がいるが、

そういう人は凡人じゃないと思った方がいい

たとえ、その人が高校時代に英語は赤点だったとか、全然英語センスがないということを強調してたとしても、

そこまで毎日猛烈に勉強できるというのは、ものすごいことである。

事実、TOEICのスコアアップを独学でやるのは根性と自己管理能力の問題である。

根性や自己管理能力なんか「やる気になれば」誰でも何とかなる、と思ってる人が多いが、今までそれほどの根性や自己管理能力を発揮してないならば、それは疑った方がいい。

もちろん1ヶ月死ぬ気で頑張った経験とかだと、持ってる人は多いと思う。

しかし、その瞬間最大風速的な努力を半年とか1年とか続けられるとなれば、それは一握りの人しか持ってないのではないかと思う。

独学とは計画倒れしてしまう自分の甘さへの絶望の繰り返し

受験のために、塾や予備校に通った人は多いと思う。

しかし自分は大学受験の際、季節講習しか受けずに独学で頑張ろうとしていた時期があった。当時親の経済状態が思わしくなく、あまり負担をかけたくないという思いが強かったが、

当時、「受験は要領」という本にかなり影響されていて、「独学でもいけるのでは、いや、実は独学の方が予備校などへの移動時間がなくて効率良いのでは」と思ってしまったことがあった。

この著者の和田秀樹氏は、灘中高から東大理科3類に入り、精神科医という経歴なのだが、90年代にはむしろ受験勉強指南者としての立場をかなり築いた人で、「受験は要領」もベストセラーになっていた。

各科目の独学方法が細かく指示されており(数学は考えたりせず、解放パターンを暗記せよ、というのは当時は割と画期的に思えた)、当然塾や予備校に通って、そのカリキュラムに沿って予習復習をする、といった受験勉強スタイルは否定されていた。

彼によれば、予習などというのは時間がかかって無駄、ということだった。

その本を読むと、なるほど、その通りにやれば必ず学力は上がり、合格するように思えた。

しかしである。

「努力も根性もいらない!要領良くこんな風に勉強すれば良い」というスタイルでも、やらなきゃ当然どうしようもない

彼は、読者が皆、「これまでみたいに何時間も考え込んだりするような勉強法じゃなく、ただサクサクと論理的に暗記するという楽な方法であれば、皆問題なくやれる」という前提でいたらしいが、

さすが天下の灘中高出身なだけあって、一般的な大学受験生の自己管理能力というものをご存知ない、と後になって思った。

どんなに誰でもやればできる勉強法であっても、「やる」のがめんどくさい、という根本的なところが解決できていない。そして、それが一番高いハードルなのである。

結果的には、東大や一橋を受験したかったが、とてもそのレベルには到達しなかった、というところである(まあ、入学した大学にはそれなりに満足はしているものの)。

自分の気分とは関係なくスケジュールに組み込まれることはやはり楽なこと

前に話題になった、「ビリギャル」という本を斜め読みしたことがあるのだが、確かにストーリーとしては面白いし感動的な部分もあった。

しかし、低学力だった彼女が1年で慶応に合格した、というところに関しては特に奇跡的とも、驚くべきことだとも思わない。

なぜなら、彼女が合格した慶応のSFCというところは試験科目が英語と小論文だけである。

そして小論文は元々それなりにできていたらしい。

この時点でそこまでの低学力とは思い難い。そもそも在籍していた高校は私立の中高一貫校で、実績ある名門校だったということで、そこに中学受験して入っている時点で小4の学力ということはありえない。

ということは彼女がギャル化して低成績だった英語のみを1年間、彼女に合わせた徹底管理の指導法で伸ばしていった、という話なので、

それは十分に可能だろう

と思ったのだった。

塾の先生が自分の学習の進捗を把握し、塾内に入ればやらざるをえない雰囲気であり、宿題も「ヤバイ、やってないと何か言われる」という状況で勉強するのは、独学なんかよりよっぽどに楽そうだと思う。

自分はとあるヨーロッパ言語を今でも独学で勉強しているが、その国に住む前に独学で勉強しようと思ったり、また住んでる中でも一旦コースが終わった後に仕事で時間が取れず、そのままテキストを使って勉強しようともしたが

語学学校に戻るたび、なんと楽に語学力が伸びることかと思った。

やはり語学学校で考えられたカリキュラムと適切な指導法を持った講師の元、刺激を受けながら授業を受けていると違うのである。

TOEIC対策なら、英会話スクールではなく特化したコースがいい

というのは、はっきり言って、TOEICは単なる試験なので、講師がネイティブである必要はないし、むしろ日本人視点からの試験対策が研究されたコースがいいと思う。

そうしたスクールは山ほどあるが、自分が「本当に短期間でスコアを上げたい(社内選考の基準だったり、転職などで差し迫ってるような場合)」状況であればRIZAP イングリッシュのTOEICコースを検討すると思う。

RIZAPといえば、もちろん体づくりで有名になったところだが、残念ながらリバウンドの報告も時々聞く。

しかし一時期節制しても、その後どか食いしてリバウンドしたら元の木網でしかない体づくりよりも、英語の方がそのメソッドはかなり有効なのではないかと思う。

 

 

 

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