MBA在学時はもちろん、その後も非英語圏ながら仕事上では英語を話す日々を過ごしていた時から帰国し、2年近く経ってしまった。
しかも最近は、コロナ渦も影響して、自分の仕事ではむしろビデオ会議の機会さえなくなった。
時差があるので、オフィスで向こうが午前中でこちらが夕方過ぎくらいの時間が合う時に…という感じだったのが、あちらもこちらも在宅となり、メールやプロジェクト進捗管理ソフト上での連絡だけになってしまったのだ。
そういうわけで、あまり英語を話す相手がいない昨今なのだが、
というのを実感する。
そこで、昔からやっている
というのを最近もやっているのだが、
実はスピーキング力の向上には最も効果がある方法なので紹介したい。
1人で英会話はインプットとアウトプットが両立する
当たり前の話だが、言語を話すようになるというのは、まずインプットが必要である。
赤ん坊が言葉を発するまでには、取り巻く人たちが毎日毎日単純な言葉で繰り返し話してやり、それで1年もかかって何単語か発音もおぼろげながら話せるようになる。
子供にしても、自分の年齢に合った言語を幼稚園なり学校なりで毎日学んで、語彙を増やしていったり、文章のバリエーションを増やしていくのである。
だから英語が話せるようになりたいから、といって英会話のレッスンをいきなり始めても、結局は
「これを覚えましょう、一緒に読みましょう」
みたいな、教材に沿ったインプットに終始しがちで、自分の考えを自由に話せるような練習までにはなかなかたどり着けない。
もちろん、「これについてどう思うか」といったような質問があって、答えて、講師がそれはこういう言い方ができる、とか、それを言うならこうだ、と色々直してくれるのだが
という問題がある。
つまり、初心者〜中級者の場合、その場で出てきた質問に対して、日本語で答えるようには答えられない。
もちろん内容によるのだが、英語でなかなか答えられず、Well..とかHow do I say….とか言いながら言葉を探す時間が多くなってしまい、講師に意が伝わるまでに時間がかかってしまうことが多いだろう。
もちろんその場で辞書などでいちいち調べていては、あっという間にレッスンが終わってしまう。
その点、1人で英会話なら自分で好きな時に、「どう説明したらいいだろう?」と好きなだけ調べて、考える時間を取れば良い。
のである。
1人で英会話 とは
遡ると、自分がこれを始めたきっかけというのは、大学生の夏休みに数週間の語学研修に参加する際、
「最初にPlacement testの一貫で話すことがあるだろうから、備えよう」
と思い、質問などを想定して、まだ見ぬネイティブ講師を想像しながら1人で部屋で呟き始めたのが最初だと思う。
もしかしたら、その前からもやっていたような気がするが、その時に
「自分の話す英語がどんな感じか録音してみよう」
と、大学受験の時に予備校の講義を録音するために持っていたカセットレコーダー(懐かしい平成一桁時代のアイテムである…)を相手に話していたのを、どういうわけか母親に再生されてしまい、「あんた結構英語話せるのね、感動しちゃった」と言われてめちゃくちゃ恥ずかしかった記憶が強いのだ(笑)
現実にはそのplacement testでは、そんなに長々と話すような感じにはならなかったのだが、それ以来、
ということをよくやるようになった。
部屋に1人でいる時だけではなく、道を歩いている時でも電車に乗っている時でも、ふとした時に「こんな時にはどう話せばいいかな」と考え、声に出さなくても英文を考え、人に聴かれない、気づかれない程度に呟けばいいのである。
内容は本当に自由に思いつきでやればいいわけだが、初心者なら
「飛行機に乗っている時に、日本人ではない客室乗務員に毛布を頼むには」
「ホテルのチェックインの時、どんな会話があるかな」
など海外旅行の時の会話でもいいし、日本でも
「道を聞かれたら」
「切符売り場でまごついている人がいたら」
「回転寿司のカウンターで隣に座った人が、システムがわからないで困っていたら」
など、通りすがりの外国人にちょっとした時に咄嗟に答えられるように、言い方を考えておく、というのが基本である。
また、それが高じて
を想定して
「仕事の内容(学生なら専攻している内容)を説明する」
「出身地や家族について話す」
などにまで発展させる。
中級レベル(TOEICで800点取れる程度)くらいまでになれば
ということも、なかなか練習になる。
例えば、実は日本の政治体制がどうなってるのか、正確には理解してない人は多い。日本は民主主義なのか?Emperorはどういう役割なのか?とか、もう少し日本に関心がある人だと「歴史で質問がある。ShogunとEmperorが同時にいたみたいだけど、どういうことなのか?」って質問もありうる。
また、現在の政治状況についての自分の考えなども、英語力のせいで自分の考えがうまく伝わらずにもどかしい、という思いをしなくて済むよう用意するなど。
実はMBA直後、「アベノミクスについてどう思っているか?」と尋ねられたことがあり、自分なりに答えようと思ったが、咄嗟に単語などが思い付かず、稚拙な話し方になってしまった。
あの時の相手の軽くこちらの知識レベルをジャッジされたかのような反応は忘れない。
日本なら、時々日本在住外国人で日本語が流暢な人が愚痴として、「どんなに日本語を上達させても、日本語に不自由しているという前提にしてくる人が多い」というのがあるが、逆に
もうその話の内容で判断されてしまうのだ。
そのため、今でも毎日「英語でなら、どう話すか」と考えて、用意しておく習慣が続いている。
テキストをそのまま暗記するより、自分の想像の世界に持ち込む
また、以前にも
で書いたのだが、
をやりながら、実際に自分がネイティブとの会話に入っていることを想像するのである。本に出てくるダイアログをそのまま覚えるのではなく、自分が話したい内容で会話が進んでいることを想像して、
本に出てくる表現や文章を使いながら自分のセリフを考えて、なりきって話す、ということまでやるのもなかなか楽しいものである(汗)
もちろん、人から見るとかなりアブナイ光景で、恥ずかしいことなのだが、こうすることで、
のである。
初心者〜中級者はマンツーマンよりグループの方がやりやすい
とはいえ、よほど英語に取り憑かれていなければ、四六時中「何を英語で言おうか」と日本での生活で考え続けることもなくなる。
英語の独学というのも、よほどの克己心がないと長期では続けにくいものなので、特に格安で受けられるようになったオンライン英会話は英語学習を続けやすくするためにも勧めたいのだが、上述のように初心者〜中級者では、その場の質問に答えるために英語力が伴っていないので、言いたいことを講師に伝えるのも一苦労だ。
しかし、グループレッスンだとその時のトピック内容があって、同じ質問に順番に答える、という形式が多いので、
ということができる。
もちろん、1番目になってしまうと、その時間もないのだが、マンツーマンよりもまず講師が複数の生徒に説明する時間があり、その間にある程度考えることもできるし、できなくても後から他の生徒が答えている間に
と考えることができる。
グループレッスンは、自分の順番でない時が無駄だからマンツーマンより効率が悪い、と思われているが、実は逆に、その時間があるから初心者〜中級者には良い、という面もあるのである。
自分の場合も、
で書いたが、GlobalEnglishというシステムを利用していた頃(12〜14年ほど前)、当時はグループレッスンが毎日受けられたのだが、同時に黎明期のフィリピン講師系マンツーマンも試したが、息切れを感じた。
その時の実感として、やはり中級まではグループの方が続けやすいし、レッスン中に「こう答えよう」と考える以外にも、レッスン後に
「次はこう答えよう」
と考えていたのが蓄積されて、現在につながる英語力までの山を越えてきたと思っている。
GlobalEnglishは現在は完全にシステムが変わってしまったので、45分のグループレッスンを月に30回受けられる(20分のマンツーマンも月に8回ついている)、24時間オンライン英会話スクール EFイングリッシュライブがお勧めである。
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