IELTSは受験料も高いし、気軽に予約できるものでもない。
さらに最初にconditional offerなるものを大学、大学院から貰って、期日までにIELTSの結果を出さなくてはいけないというプレッシャーはかなり大きいと思う。
自分の場合も、スピーキングセクションに備えてオンラインレッスンだけは受けていたものの、IELTSの準備を本格的にしたのはなんと2週間あまり、であった。
これはもう仕事を辞めて、やっと本格的に取りかかれたから、なのだが、お勧めできない。
本当に心臓に悪い2週間だった。普通に1年くらいかけてじっくり勉強することを勧めるが、今回は時間がない人に、使った参考書類を紹介したい。
とにかく積み上げている時間はないので、実践形式の問題集をやりこむのが一番
とりあえず、取るべきスコアはOverall 7.0だった。
その時の自分の英語スペックはTOEIC930点で、換算表からすると可能なスコアだ。
しかし、
ここでも書いたが、TOEICとIELTSの換算表は全く当てにならない。おそらくTOEFLもそう。
なぜならTOEICは内容が易しすぎる。
易しい内容なら理解できても、難しいことはさっぱりわからない、ということは普通にありえる。
チラシとか何かの指示を読んだり聴いたりすることはできても、虎の生態研究の話とか、何かのレクチャーの内容となると全く別次元の話なのである。
なので本来であれば、コツコツ時間をかけてIELTSレベルの語彙を増強することが王道だとは思う。
だが、その時間はないので実践形式の問題集をやりこむことである。
自分はこの問題集を最初にやり、それなりにできてしまったので、すっかり安心してしまった。しかし次にやった問題集とのレベル差に愕然とした。時間がある時なら、最初の基礎固めとして良いかもしれない。だが、この問題集は簡単なので、これで算出されたスコアより自分の実力は低めに見積もった方がいい。
やはりオススメなのはこのシリーズである。最新の版とその前など、2冊を徹底してやりこむと、大分IELTSの感じが刷り込まれてくると思う。とにかくリスニングもできなくても落ち込んでいる暇はないので、何度も何度も聴き込むことである。
PRACTICE TESTS PLUS 2 IELTS W/KEY & CD
これは実は上のIELTS実践ーをやった後に取り掛かり、あまりの出来なさに衝撃を受けた。本番が2週間後に迫っているのに、あまりにも難しく、毎日震えながら勉強していた。しかし、次にCambridgeの本に取り組んでみると易しく感じた。こちらは本番よりやや難しいのではないかと思うが、それくらいのものに直前の尋常ではない集中力で取り組んでいたのが功を奏したのではないかと思う。
Writingにこれは絶対に欠かせない1冊
これだけは絶対にやるべき、と思う1冊がある。
Target Band 7: IELTS Academic Module - How to Maximize Your Score (Third Edition)
これは絶対にやるべき1冊である。
IELTSのライティングは、文法とか語彙が合っていれば良いものではなく、今後の大学・大学院での生活に備えて、英語での起承転結がしっかりした文が書けるかがものすごく重要であり、そのエッセンスをこの薄いテキストは全て教えてくれている。
今は日本語版も出ているようだが、はっきり言って、このテキストが読みこなせないようではIELTS受験に当たって話にならないので、英語版の方を勧めたい。
このテキストを読んだら、模範解答を読んで書きまくるのが良いと思う。本当は課題に対して本番さながらに書き、採点してもらうと良いのだが、その時間がなかったり、添削してくれる人を探せない時には、それをやるだけでもかなりいけるのではないかと思う。
とりあえず、自分が超短期決戦でどうにか間に合わせたのは上の4冊(というか3冊)のやりこみのおかげだが、時間に余裕がある人も、とりあえずIELTSというものを把握し、今後の勉強の指針を打ち立てるためにも、まずこれらの実践形式のものから取り組んでみるといいと思う。
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