もう7年ぶりではないだろうか。オンライン英会話というものを久々にやってみた。
体験レッスンなのだが、hanasoというところ。
今回はその感想を書きたい。
MBAホルダーなら英語はペラペラ?それは幻想。
英国でMBAを取ったというと、皆もう、英語力は完成されていて、教わったりする段階じゃないとお思われがちだが、全くそんなわけはない。
というより、
でも書いたことだが、MBAに入学するためのアカデミックな語彙力はそれなりに必要だが、その範囲というのはそれでも限られているし、しかも入学後は経営学の範疇で授業は進むし、必要な英語は偏っている。
しかもMBAではより自然体な会話をする、というようなことは全く求められていないし、クラスメートとの会話もコースの内容以外のことではそんなに深入りするわけではない。
しかも、これは米国と事情が違うと思うが、英国MBAは英国人よりも留学生の方がずっと多いのである。
もちろん、アフリカやインドなど旧英領諸国からの学生が多く、彼らはローカル言語は家庭内で、学校ではほぼ英語で学んできた、というような人々だからネイティブに近い状態なのだが、それでもそういう風に色んな訛りやら用法に癖がある様々な地域からの学生で構成されている状況だと、自然に「共通語としての英語」という状況になってくる。
共通語としての英語で、友達もできるし、仲良くもなれるが、そういうレベルになってくると自分の英語がネイティブの輪の中では全くレベル違いということが気になってくる。
つまり、現段階で欲しているのは「ネイティブと対等に会話できる」ようになる練習。
それは発音とかそういうことではなく、例えばイギリス人なんかは相手が英語が母語ではないとは言っても、喋れてる、自分と同じMBAというコースにいるという段階で英語力の差異について考慮してくれなくなる人が多い。
かなり雄弁に語りまくり、ジョークも言ってくるわけで、そんな中、こっちは対等には全然なれないのである(笑)
ネイティブ同士のように相手が話してるそばからどんどん突っ込んだり、気の利いた返しをしたりできない。つい日本語会話の「はい」とか「うんうん」と相槌を打つ癖で、「アーハー」とか「ンーフー」と相槌をやたら打ち、相手がちょっと一呼吸置くまで何か発することはできないのである。
そうすると、相手は英語力の差異という発想ではなく、単に「こいつは自分の語りに聞き入っている」「何も突っ込んでくることがないほど自分の言ってることに賛成なのだ」「ジョークも言えないか、日本人はクソマジメらしいからな」とか思われるだけだということに、徐々に気づくことになる(笑)
つまり舐められる。
本当に英語が母語ではない、それどころか非常に遠すぎる日本語を母語にしていて、それだけでこんなにも立ち位置に影響するのは納得がいかないが、それが現実だ。
これは英語を喋りながらなんとか切り抜ける生活をしてきた者が迎える壁だと思う。
その壁を感じつつも打破しないまま英語を話す機会が激減して、さらに下降気味という現状。
自分はMBA後も、非英語圏ではあるが欧州の某国に移動し、そこの現地語を学びつつも、メインで接する人々は英語ができる人々であったため、ほぼ毎日英語を話していた。
ネイティブとは違うが、やはりヨーロッパ言語の人々は会話のテンポやツッコミの入れ方に一定の共通点があるので、英語ができる人となるとネイティブにアドバンテージを取られるような英語は話さない。
そのため、ある程度の緊張感のある会話はほぼ毎日のように続けることができ、それなりに英語力も伸びていた。
しかし、昨年日本に帰国してきたため、英語力は日に日に落ちていくのが実感できる現状だ。
格安オンライン英会話でネイティブとの会話のテンポを身につけるところはあるか?
自分は以前、
こういった記事を書いたが、実際のところ、「フィリピン人はネイティブではないから」ということを気にして週に1回のネイティブのレッスンを受けるよりは、フィリピン人講師と毎日話す方が圧倒的に効果的であると思う。
だが、それは上級に至るまでの話で、自分のように「もう英語は普通に喋れますよ」という段階だと、正直多くのフィリピン人講師は物足りないかもしれない。
とはいえ、できればコストは押さえたいという希望もある。
そこでかなり久々にオンライン英会話界隈を探ってみた。
そこでhanasoというところにネイティブ講師が何人か見られたので、体験をしてみることにした。
なぜ格安スクールでネイティブ講師が?
これは、「今住んでいるのがフィリピンや他の東南アジア諸国など、物価が安い国だから」である。
実は自分もIELTSに間に合うきっかけになったスパルタ講師のレッスンをSkypeで受けていたが、彼女はアメリカ人の父とフィリピン人の母の元に、アメリカで大学まで住み、TESOLの資格を得た後、マニラの高級住宅街の超高層マンションに住んで、自分でオンラインスクールを立ち上げていた。(現在はどうなってるのか、サイトが消滅しているのでわからない状態である)
そんな風に、東南アジアでは高い生活水準で暮らせるために移住している人が多いのである。
その中で、そうしたオンラインスクールに登録している人が時々いるようだ。
また、両親ともフィリピン人だが、出稼ぎ時代にアメリカで生まれ育ってアメリカの大学は高いのでフィリピンに戻って進学した、というような人にも昔何人か会ったことがある。彼らも紛れもなくネイティブである。
とはいえ、必ずしもネイティブが良いわけではない
自分は英語ではなく、昨年まで住んでいた欧州某国で現地語のスクールに通っていたが、そこには割とネイティブではない講師も時々いた。
もちろん資格を持っているのだが、時々はネイティブよりも移民講師の授業の方がわかりやすいと感じることがあった。
彼らは第二言語として習得した経緯があるので、その言語を客観的に見ながら自分も学んだので、外国語としての疑問がネイティブより通じるというところがあった。
そうしたこともあるし、こう言っては何なのだが、いくら物価の安いところに現在住んでいるとはいえ、先進国出身でそうしたスクールに登録している人の中には資格を持たない人も多いようである。
そのため、自分はある程度のレベルまでは、英語を教えるキャリアをきちんと持ったフィリピン人講師の方が当たりが多いのではないかと思う。
もちろん、自分がIELTS対策に受けていた講師や、北米育ちのフィリピン人講師などには大当たりという人々もいたのだが…
上級者がネイティブと対等に会話できるようになるためのレッスンは講師として熟練してない方が良い?
自分は今回こういう目的だった。
何しろ、上で書いたようないつももやもやとさせられてきた相手というのは、「英語講師」でも何でもない単なるネイティブ達なのである。
そのため、初級者を中級者に伸ばすことが上手いような、熟練した講師というのはあまりにも「物分かりが良すぎる」ことが多くなってしまう。
また、初級者を中級者に伸ばすのが上手なようなフィリピン人講師でも、実際の会話のテンポや相槌の打ち方、そして何より語彙が違うな、と思わせられることは多い。
これは実際のネイティブの会話が定型的ではないからである。今、自分はそこを強く求めていた。
hanasoには何人かネイティブ講師がいる
自分の場合は、フィリピン育ちではあるが、お母さんがスコットランド人で英語が第一言語であるとプロフィールに書いている人を選んだ(名指しが良いのかわからないので検索してみてほしい)。
他にももろにアメリカ人、という人もいたのだが、ちょっともう少し中間的な人にしようと思ったのである(笑)
そのスコットランド人のお母さんを持つ彼だが(20代と若い)、発音などにはスコットランド訛りがあるわけでもなく(これは自分は非常に苦手としている…)、ニュートラルな英語を話す人だった。
また、人当たりが非常に良く、こちらのいうことを頷きながら聴くようなタイプだったので講師としてしっかりしていると感じた。
ただ、少し自分の目的には「講師としてしっかり聴いてくれすぎる」気がした(笑)
自分としてはもう少し遮って突っ込んでくれたり、気の向くままの質問を投げかけてきたりして、瞬発性などを鍛えて欲しかった。
こんなひねくれた希望を持つ生徒ではなく、普通の「発音のいいネイティブと話したい」という人にはうってつけなのではないかと思う。
とはいえ、毎日レッスンを受ける余裕はないのだが、今だと初月の月会費が半額なので、週に2回、50分コース(月5800円だが、キャンペーンで初月は半額)で申し込んでみようかと思っているところである。
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