英国MBAのススメ。しかも今年が狙い目の予感

MBAなんて役に立たない、っていう人がいるのを聞いてから20年は経ってると思うけど、それでもMBAの価値はそんなに下がっていないと思う。

ハーバードとかLBSとか、トップビジネススクールじゃないと意味がない、という人もいるが、現実問題、日本の大学入試みたいに「今から努力すれば入れる」というものでもないから(所属企業など諸々が関係してしまう)、そこに入れないから諦めてしまう、というのは勿体無いと思う。

自分はFTランキングで世界100位以内には常に入っている、という程度のところに行ったが、自分自身も周囲を見ても、それなりに学歴的な効力は十分にあると思う。

MBAは役立っているのか?クラスメート達のその後。
~MBAなど役に立たない〜、そういうネガティブな見方をされることもしばしばなMBA。社費で戻る場所も確保されながら留学するならともかく、日本での職歴に穴をあけて飛び込んで大丈夫か?学費も非常に高い。そんな風に悩んでいる人に、クラスメートのその後をお伝えしたい。

先週も日本人のクラスメートと5年ぶりくらいに会う機会があったが、彼は某外資系企業で肩たたきにあい、それなりの退職金を提示されたので、それをつぎ込んでMBA留学に踏み切った。

外資系社員といっても英語力はTOEIC700もいかない、といったレベルだったため、まず語学留学から始め、その翌年は別の大学でディプロマ(学部とマスターの中間のようなコースが英国にはある)をやり、そこからの推薦で入学したMBAの在籍を含めて3年がかりの留学となっていた。

退職金は30歳にして1千万以上はあったのだろうと推測するが、もちろんそれでは済まない額である。

しかしそんな彼が

「元は取った」

と言っているので、「日本は留学なんかでブランクを作るのはリスクがある」と言われているが、そうでもないと自分は思う。

そこで、なぜ英国MBAがオススメなのか、そこを話していきたいと思う。

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1年であり、コストも低い

米国のMBAは2年が主流だが、英国や欧州は修士課程は1年のところが多く、従ってMBAも原則は1年である。

上記の彼が行ったように、1年のディプロマと合わせて2年かける人も多いのだが、ディプロマが必要な人というのは、「MBAの入学要件に必要な英語かキャリア要件が足りない人」ということになる。

彼の場合は英語の方だったが(IELTSの要件が1.0は低くなる)、英国MBAは原則としてマネージャー経験があることを入学条件にしていることが多いため、20代の場合はここが引っかかることになりやすいようだ。それでディプロマコースに入り、同じ大学や別の大学のMBAに推薦を得て入る、という学生もいる。

しかし、英語の面でも、マネージャー経験(といっても必ずしも課長以上のタイトルが必要なのではなく、プロマネ経験でも人に指示する立場を踏んでいる人なら大丈夫なようである)も問題ない人なら1年で済む。

英国は大学はどこも国立だが、日本の国立と異なり、学費は学校によって変わるが、高いところでもアメリカのトップ私大の1年分と同程度であると思う。つまり高いところでも単純に半額で済む。

そしてFTランキングが60位以下のところとなると、学費はさらにその半分以下、というところが多いように思う。これは自分の出身校もそうだが、優秀な学生を集めるためにそういう設定のようだ(笑)

また、ポンド安の傾向にある

これは完全にBrexitが関係しているが、ポンド安になってきている。

これは自分が留学した時もそうで(ポンド安というより記録的な円高基調だった)、正直それで勢いで留学したところがある。

1ポンドが20円安いと、学費が3万ポンドなら60万円安いということになる…

自分の時は130円をきっていたので、その数年後に190円くらいまで回復した時は「うまい時代に留学できたな」とニヤリとしていた。

同程度のランクなら、英国の方が英語条件は低い

これは本当にそうである。

これはおそらく、米国の方が半分が米国人という学校が多いので、留学生の競争が激しいのと、学生の平均年齢が低いので職歴での選考が難しく、英語条件で足切りをしないと捌けないからではないだろうか。

理由はともかく、これは事実である。TOEFLとIELTSの違いはあるが、自分の学校に近いランキングの米国の大学のMBAに入学した人がibtで110点くらいと言っていた。おそらく自分は今でも取れないと思う(汗)

GMATが必須でない学校も多い

実はそうなのである。

英国でFTランキング50位以下のところで必須の方が珍しいのではないだろうか?

自分のところは、キャリア的な選考に満たない場合に良いスコアのGMATを提出するとプラスに働く、という程度だったらしい。

自分はもしGMATが必要だったら、とてもじゃないが思い立ってあの短期間で入学する、ということはできなかっただろう、と思う。

しかしアメリカの場合は100位に入ってないようなところでもGMATが必須のところが多いのではないかと思う。

 

ざっとこんなところであるが、とりあえずTOEIC900を超える程度の英語力があり、500万円程度の使えるお金があるという人は英国MBAは今の為替状況なら現実的である。9月の入学には間に合わないが、来年の入学に向けて考えてみるのも良いのではないだろうか。

思ったよりもハードルが低い、と感じる方もいるのではないだろうか。

 

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↑ちなみにこの本のタイトルには驚いてしまった(笑)自分のようである。

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