MBA 学位授与式の思い出(12月)帰国してても弾丸で行く価値あり

12月といえば、学位授与式(つまり卒業式)の思い出である。

 

最近、iPhoneが当時の思い出の写真を出してきて、懐かしく振り返っていた。

後述するが、自分の参加した学位授与式では、日本人学生があまり参加していなかった。

自分は出席して心から良かったと思っているので、そのことについて書きたい。(無論、今年は意思の問題ではなかったと思うが)

 

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論文提出が9月、学位授与式が12月

 

おそらく殆どの英国の大学の卒業式というのは年に2回、6月と12月に行われると思う。

学部生は6月に卒業する人が多いが、大学院はマスター、ドクターともに12月の人が多いのではないだろうか。

 

自分が行っていたビジネススクールの場合、9月上旬ごろにdissertation(英国では修士論文もdissertationと呼ぶが、米国では博士論文のことで、修士はthesisと言うらしい)の提出日があり、その後10月ごろに成績と合わせて卒業の審査があり、その後大学から式に参加するかどうかの問い合わせがくる…という流れだったと思う。

 

ただ、このdissertationの提出を遅らせたり(師事する教授に了解を得る必要がある)、再試や再履修などで卒業を遅らせることは可能なので、同じ年度のクラスメートでも翌年の6月に式を迎えた人もいた。

ちなみに、全ての大学がそうなのかはわからないが、その場合に追加の学費などが請求されることはない。

 

 

日本人学生の多くが帰国している

9月に論文を提出してしまうと、多くの人は帰国する。

特に日本人はほとんどが帰国していたと思う。

会社からの派遣の人が帰国するのは当然なのだが、自費留学生も特に予定がなくとも帰国する。

 

これは

 

一刻も早く就職活動を始めたい

 

というのもあると思うが、

 

一番大きいのは

 

学生用の住居(accommodation) に住んでいる場合、新年度が始まる前に出ていかなければならない

 

ということである。

 

大学寮はもちろん、いわゆる「フラット」と呼ばれる、個室+フラットメイトとキッチンなどをシェアするタイプの住居に住んでる場合でも、契約する際に新年度の前に出ていくことになっていることが多い。

 

そして、学生ビザは学位授与式の翌月の1月半ばごろに切れるため、そこから4ヶ月ほどしかないのだが、

 

住居はビザや滞在許可証の有効期限内でしか借りられない

 

ので、そこから数ヶ月という単位で一般的な住居を借りるのはほぼ不可能である。

 

ただ、インドなど南アジアや、アフリカのいわゆる旧英領諸国から来ている人たちは、おそらく何らかのコミュニティ的なもので中途半端な時期まで住居を借りてる人も多かったりする。

 

中には個人的なつてを見つけて個人の家にホームステイのような形で住んでいる人もいたし、Airbnbのような方法で数ヶ月滞在することも可能だとは思うが、論文提出の後でそこまでして滞在する理由もない。

殆どの場合は日本に帰って就職活動をすると思うので、ビザの期限があるからといって悠長に残る人もいないだろう。

 

ところで、英国で就職活動というのは、ビザの関係上ほとんど望みがないことである。ただしインフラ系エンジニアや医療系の就労経験がある人は、そこにMBAだと可能性が出てくると言われている。

ただしBrexit以前はEU市民が英国人と同じ扱い(住むのも働くのも自由)で、その雇用を守るためにそれ以外の外国人が就労ビザを取得しにくい規定になっていたため、Brexit以降は状況が多少変わっている可能性はある。

 

たとえ1泊3日などの弾丸でも出席した方がいい

 

当時の流れを記憶で書くと、事前に式への参加やローブ(あの角帽と黒い衣装)の申し込みをしていて、当日そのローブに着替える会場に行く。

引き換えみたいなものをスマホのメール画面で見せてローブを受け取り、それを着て荷物なども預け、写真撮影。

その後式が行われる会場に向かった。

 

生演奏の鳴り響く中、教授連の入場など荘厳な雰囲気に感動

これは本当に予想をはるかに上回って感動的だった。

曲名がわからず申し訳ないのだが、大学の吹奏楽のメンバーがパイプオルガンのパイプがある階のところで演奏を始め、それがホール(元々教会であると思う)に鳴り響く。

その曲はテューダー朝を描いた映画を思わせるような16〜17世紀ごろの感じで、それに合わせて教授連が入場し、前に行進していくのだが、彼らは博士として丸帽を被り、非常に時代がかった衣装を着ている。

これが実際にその場に居合わせると、

 

ああ、この英国で学位を取ったのか…

 

とこれまでの全てが報われるような気がした。

その後、一人一人名前を呼ばれて前に出て学長?学部長?と握手を交わして真ん中の通路を通る、という流れだったのだが、

自分としては一番感動したのは最初の吹奏楽の演奏と教授連の行進だったと思う。

 

自分も当初は出席するつもりがなく、出席希望の連絡をしていなかったのだが、新しい仕事として近隣国にて勤務することが決まり、そのことでまずビザなしで(英国学生ビザの期間中)その国に2ヶ月滞在することになり、その期間と学位授与式が重なっていた。

 

そこでMBAの卒業が決まったばかりだということを現地のパートナーの一人であるフランス人に話したところ

 

アングロサクソン(英語圏という意味で言っている)の国の卒業式は時代がかった馬鹿げた衣装着る機会じゃないか、ネタになるからぜひ参加すべきだ

 

と猛烈に勧められたのだった(苦笑)

 

フランス人なので皮肉まじりに英国の文化を言ったのだが、今では本当に感謝している。

 

それからいつも連絡事項をしてくるMBA事務局の人にメールを出し、「もう手遅れだろうか?」と聞いたら、大丈夫だと、式を執り行う委員会に話を通してもらった記憶がある。

 

2020年は自分の母校の式も延期(新日程は未定)の掲示になっていたが、この後収束して執り行われることがあれば、弾丸でもいいから飛行機のチケットを取って出席する価値は大いにあると勧めたい。

 

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