このカテゴリー「身に付けたい英単語/フレーズ」では、英国でMBAを修了した筆者が、日々「これはまだ自分に身についていないな…」と思った英単語や熟語、フレーズ、表現などを忘備録的に書き留めていく。
自分にとって新出のもの、というよりは
を積極的に書いていきたいと思う。つまり、まだ自分の口から自然に出てきてないものである。
今回は現在復習中の昔のNHKラジオ、ビジネス英会話1998年1月号から。
to the bone : 徹底的に、最小限まで
1998年1月14日の回でVocabulary Buildingになっていた表現。
これはたまにドラマなどでも耳にする。
「骨まで」→「徹底的に、最小限まで」というのは色んなものを削っていって最後、大事な骨組みまでいく、とイメージするとわかりやすい。
日本語にはもっとおどろおどろしい「骨の髄まで」という言い方があるが、これとはちょっと使い方が異なるものの、イメージは似ている。
ビニュエットの中では
(会社は出張を最小限まで減らしたがるので、余分な時間はないのです)
Vocabulary Buildingでの例文は
(共働きの収入があっても、ヘイズ家は家計費を徹底的に切り詰めなければならない)
こちらでの例文も似た感じ
(その会社は節約のため経費を徹底的に削減している)
ただ、「凍える」とか「寒気がした」というシーンで多用されることも多いようである。
The threatening look in his eyes chilled me to the bone.(彼の脅迫的な目つきで私は骨までゾッとした)
hit the ground running : 着いた途端に業務に着手する
これは、
でも
例えば、hit the ground runningという表現が出てくる。これは「すぐに全力で(業務に)着手する」という意味だが、当時はこんな表現キリがないと感じていた。
仕事でたまに英語で会話することがあっても、とても必要とは思えない。
(中略)
“hit the ground running”とネイティブが言って理解できるだけではなく、自分の口から普通にするっと言えるようになりたいのだ。
と出してるのだが、
本当にこういう表現が使えてこそ、ネイティブに侮られず交渉したり会話したりできるような気がする。
そこまで流暢じゃなくても通じる、というのも本当なのだが、英語圏の人間というのは非英語圏、それも日本人のような言語が全く異なる外国人が英語を話すということを真に理解してる人は少ない。
頭で分かっていても、言語の「幼さ」ゆえに軽く見られてしまう…という理不尽極まりないが、それが現実なのである。
さて、この”hit the ground running”、NHKラジオ、ビジネス英会話98年1月号では、今時(というのは1998年当時の今時だが…)の出張は経費も抑えられてて日程も最小限に組まれている、ということの話の流れで、
Vocabulary Buildingの例文としては
(飛行機が2時間も遅れたので、ジェイは着いてすぐに仕事に取りかかり、全ての得意先を回るまで休みを取らなかった)
想像すると、ちょっと疲れてしまうような状況…
この表現に関しては、このページでたくさん定義が載っている上に語源も解説されている。
“hit the ground running”とは…
(hit the ground runningとは、多大なエネルギーと情熱を持って行動に移し、最初から効率的に働くこと)
(挑戦的なことを、多大なエネルギーと関わり、能力をもって始めること)
(機会をいちはやく掴むこと)
ここまで定義を読めば、もうかなりイメージが定着するのではないだろうか。
とにかく最初からがむしゃらに取り組む、というイメージである。
語源についても同じページで2箇所解説があった。
この語源は議論されている。敵地に落とされてしまった軍隊からきている、貨物車にひそんでいた無賃乗車の人が駅に近づいた時に飛び降りることから、または馬での配達人が貨物の上げ下ろしの時に遅延を避けた様子からきているとも。
(落下傘部隊が着地した時にどうすべきかという指示、もしくはヘリコプターで敵地に嫡子してしまった軍人へ、もしくはビーチについた海軍への指示として
と書かれている。
起源はアメリカらしいが、英国人にも知られた慣用表現である。
コメント