MBAは役立っているのか?クラスメート達のその後。

日本では

MBAなんか役に立たない

と言われるようになって久しいと思う。

正直、自分もそう思っているところがあった。それにもかかわらずMBAに留学したのは、「30代にもなって、一般的な会社員のバックグラウンドしかなく留学したいならMBAしか選択肢がない」というのが実際のところである。

しかし、クラスメート達のその後を見てみると、皆それなりに活用しているようなので、今回はそこのところについて語りたい。

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英国人女性、ソリシター(事務弁護士)の場合

自分はこの人とはファイナンスで同じグループとなった。

ウェールズ出身の女性だった。英国では弁護士に2種類あり、一つはバリスターといって法廷に出る弁護士であり、バッハのようなカツラとマントを着ることで何かいかにも特別な人々という感じである一方で、ソリシターは事務弁護士ということになり、軽微な刑事事件や一般的な訴訟を行ったり、依頼人をバリスタに回すようなこともしているらしい。

そんな専門職の彼女がMBAに入ったのは、それまで人の事務所に所属していたところを、独立開業するためということだった。

ファイナンスに関しては、そういった案件も扱ってきたらしく、最初はそれらしきことを早口で話して色々まとめたがるので、こちらは引きずられてしまったが、結局のところは数学的な部分が弱いらしくて本質的にはあまりわかっていないようであった…(自分も人のことは言えないのだが)

まあ、そのグループにはファイナンスのバックグラウンドがあるイギリス人がもう一人いて、結局のところはその人主導でまとまったのだが、「自信がなくても堂々と事を進めようとする」「英語の時点で主導権を取られる」と深く実感させられた人物だった(苦笑)

そんな彼女であるが、その後独立開業し、今では3人のソリシターを抱える事務所を経営し、自らもMBAのタイトルでよりビジネスがらみの依頼に専門性を謳っているらしい。彼女の事務所のサイトを見ると、それらしく書いてある(笑)

ビザの取得に役立てた人々

これはかなり大きい。だが、やはり一般的な会社員の場合はMBAを取得したくらいでは先進国の就労ビザはハードルが高いが、それでも専門性が高く、それぞれの国が必要とする職種(技術系は強い)での経歴がある人ならば、MBAを取る事でダメ押しになる。

母国で金融機関のシステムを設計していたエンジニアのケニア人は、MBAを取得した事で晴れて英国の就労ビザを取得していた。

他にはインドで医師をしていた人も、医療コンサルタントという肩書きで英国に残ることに成功した。

また、英国でなくとも、シンガポールの一流金融機関にビザをサポートしてもらって就職できたタイ人もいる。

このように元々専門性が高かった人たちは、晴れて先進国への移住の足がかりに大きく役立てたという人も多いようだ。

事業を展開し、MBAの肩書きでビジネスコンサルタントとして有名人になっている人も

これは某途上国のクラスメート(見る人が見るとわかるので伏せさせてもらう)なのだが、今その国は飛躍的な経済発展を遂げていて、事業を起こしたいという人が多いようだ。

しかし彼のように実際にMBA留学できる人は少ない。

そこで彼は起業家に向けたコンサルタントサービスの展開を始めて、かなりの成功を収めているようだ。

正直、MBAの内容をここまで100%仕事に生かしきっているのも彼くらいだろう。

今や長者というから驚きである。

日本人も実は割とステップアップしている

日本では無用の長物のような言われ方もしているMBAだが、クラスメートを振り返ってみると、案外元の会社よりも良い就職先に恵まれている人もいる。

半分が社費留学という感じだったので、会社を辞めてきたという日本人の中では実に半分以上が確実にステップアップしている。

しかも大幅な業種チェンジも果たしていて、メーカーから戦略系コンサルなどである。あからさまな収入の話などはしていないが、普通に考えて、かなり年収アップしたのではないだろうか。

…とここまで書くと、自分は、ということになるのだが、そこまでの年収アップなどではないのだが、起業を試みていて、それなりに人脈を築く中で、「英国でMBAを取った」というのはそれなりにプラスに働いている、とは思っている。

それ以上に、やはりMBAで色んな国籍の人に揉まれて、ギャップを経験したということで、人生の景色が全く変わったのは事実であり、それは払った学費以上の価値を感じていることだ。

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