自分がToeic 700点代から800点台くらいの時によく買っていたのが、
[amazonjs asin=”B07F41258Y” locale=”JP” title=”CNN ENGLISH EXPRESS (イングリッシュ・エクスプレス) 2018年 9月号 【インタビュー】ケイト・ブランシェット”]
この月刊誌で、これは主に実際のCNNの放送を題材に、そのスクリプトや語彙の注釈などが付いていて、巻頭の方には実際の放送だけではなく教材としてゆっくり読まれているバージョンも収録されていたりして、その後に実際の放送を聴き比べができていたり、かなり充実している。
月によっては色んな勉強法も提案されていて、かなり読み応えがある。
自分はこの雑誌は少なくとも10冊は買ってると思うのだが、考えてみると当時はその1割程度しか聴いてなかったように思う。
なぜか?
自分はこの月刊誌で、シャドーイングとかリピーティングといった勉強法を実践してたからだ。
シャドーイング、リピーティングとは
シャドーイングとは、リスニングを聴きながら、影のように少し(0.5秒くらい?)遅れながら一緒に付いていく事。
これをやることでリスニングやスピーキング力がかなり伸びると言われている。
もちろんスクリプトを見ながらではなく、何も見ない状態で聴きながら呟いていくという感じである。
一方、リピーティングとは、その名の通り、1センテンスとか2センテンスとか聴いたら止めて、そのまま言ってみること。これはなかなかハードルが高く、かなりの集中力を要する。
レベルの高い内容で、あまりハードルの高い練習をしなくても良い
上記の勉強法は、かなり効果があるものなのだが、本当にすでに高い英語能力を要している人が通訳を目指すとか、そういう領域でない限り、このような教材でそんな練習をするのは赤子に餅のようなものだと思う。
やるならば、
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のよう基本的な英文が収録されたものでいいと思う。
シャドーイングやリピーティングは聴いてすぐに意味が取れるものでやってみるべき
なぜなら、語学学習というのは実は想像以上にしんどいもので、何がしんどいかといえば、取りかかることの心理的なハードルをどう取り除いて毎日続けるか、の暗中模索だからである。
自分がTOEIC800点前後で、CNN ENGLISH EXPRESSに手を出し始めた時、正直言って、1度目に聴いただけでは全然わからなかった。冊子のタイトルを見たり、単語解説を見て、何回も聴いて、徐々に拾えてくるという感じである。
これはCNN放送をTVで見てるより難しく、やはり何も情報もないままに聴いて内容を把握するのは1回目だと難しかった。
こういう理解度の時に、シャドーイングやリピーティングを掛け合わせるとなると、かなりの行程を要する。
自分の場合は、
- 5回聴く
- タイトルや単語解説を見てみる
- 5回聴く
- シャドーイングを試みる (ほとんど無理)
- スクリプトを見てみる
- シャドーイング
- スクリプトを見ながらなんども繰り返し聴きながら音読
- スクリプトを見ずにシャドーイング
などとやっていたので、とりあえず「えいやっ!」とやり始めれば頑張ることもできたのだが、なかなかハードな行程なので、相当なやる気じゃないとできなかった。
その点、ワークアウト123+―英語体得学習法 のようなものなら、隙間時間にでも気楽に始めることができる。
どんな教材も自分の現時点の語学力にあった使い方をするべき
自分はMBA留学も終え、日常的に英語を使うようになってから、ふとiTunesに取り込まれたままだった2008年のCNN ENGLISH EXPRESS をバスの中で再生して聴いてみたことがあった。
すると現在の英語力ならばほぼ普通にラジオニュースを聴くがごとく内容を理解できる。もちろん中には知らない表現や語彙も出てくるのだが、今となっては冊子がどこかにいってしまった。
それでも聴いていて面白いし、昔の内容ながら興味も持てるし、キャスター達の語り口も軽妙で、今ならシャドーイングの教材としてやりがいがあると思う。
ただ、昔買っていた頃の自分なら、普通に流しながら最初からスクリプトを読んだり、そもそも冊子を雑誌と心得て、読んでから聴いてみても良かったと思う。それでちょっとやる気になったもののみ、シャドーイングの練習をしてみるとか。
当時は「まずスクリプトを見ないで聴き取れるように頑張ってみよう」と気負いすぎた結果、取り組みそのものが面倒になって、ほぼ使いこなせず終わった、という結果になってしまった。
しかしそんな無理はせず、普通に読み物に音源が付いている、程度に捉えて取り組んでいればかなりインプットできたのに、と後悔している。
教材としては非常によくできたものなので、買っているけどあまり続かない、という人は、取り組み方を見直して、単純にCNNの報道を楽しむつもりでいたらどうだろうか。
個人的には8月号も面白そうである。
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