前に
でも紹介した勉強方法だが、日本にいながらにして英語漬けになる方法としては今、一番楽な方法なのが英語字幕で見られる英語ドラマにハマる事である。
これについて、もう少し掘り下げて考えてみたいと思う。
英語が読めても英語字幕についていけるわけではない
今、音声もオリジナルの英語にして、英語字幕を出して映画やドラマが楽しめるようになっている。
この英語字幕を出すことの効用だけれども、普通に出していてついて行ける人ならば、はっきり言ってリスニングもかなりできる人だろうと思う。
リスニングというのは、ただ音を識別すればいいわけではない。聴き取った音を言語情報として認識しないとどうしようもない。
そして日本人がリスニングが苦手な理由というのは、日本語と英語の文の構成が全く異なるので、文章の頭からそのまま理解することが難しい、さらに英語は単語一つ一つでは意味をなさず、語順がかなり重要な言語だからである。
日本語は実はそうでもなくて、割とめちゃめちゃな語順でも意味は通じているので、そのへんの人々のちょっとした日本語を聞いていると、割と破綻していることは多いと思う。英語の場合、もちろん単なるフレーズとか、主語を省いてるとか、そういうことはあるのだが、ある情報量のセンテンスを話すとなると、それはきちんとした語順の文になっていないと通じないのである。
そういうわけなので、リスニングができるというのは、ある程度英語を頭からナチュラルスピードで理解していくことができる、ということになる。
TOEICのテストで8割程度正解すれば良い、というだけなら、そうでもないのだが、実際予測不可能な会話やアナウンスを聴き取っていけるということはそういうことなのである。
前置きが長くなったが、そういうわけなので、英語字幕を出していてついていけるのであれば、それは既にかなり英語はできている。
多くの人にとっては、普通は英語字幕だけを出していてはついていけないのだ。
英語字幕にそのままついていけない→観賞が勉強になってしまうということ
英語字幕が出せる、というのは昔は映画のDVDでそういうのを探すしかなかった。もう10年以上も前、映画を見ていても、時々単語だけは聴き取れるものの、センテンスとしてどうしても聞き取れない、ということが多く、時々レンタルショップに出かけては裏に英語字幕があるかどうか確認して借りたりもしていた。
それはそれで勉強になったが、それだとせいぜい月に1本見るかどうかで、しかも結構限られていた。わざわざ借りに行って、内容を楽しむためにはまず日本語を見て、それから英語字幕で見るのだから時間もかかる。しかも映画だから1本1本が長いし、映画は通常一気に見るものだから忙しいとそれなりに時間を取って観よう、となる。
かといって当時ドラマで英語字幕が出せるDVDは少なかったし、ドラマとなるとレンタルショップにしょっちゅう出かけて借りるというのも時間も費用も大きくなる。
しかもその「続きを見たい」という気持ちだと日本語字幕で内容を把握してから、英語字幕にして見る…というのは徐々に両立しなくなってくる。
自分は正直言って、英語学習に関しての自制心というか克己心は日本人の平均をかなり上回ってやってきた方だと思うが、それでもなかなか難しいものだと思う。
日英同時字幕で見れば、とりあえずインプットは増える
誤解しないでほしいのだが、これで魔法のようにできるようになるわけではない。
ただ、語学というのは兎にも角にも継続が必要で、どんなに気合を入れて全てのセリフを確認しながら見て、1本の映画を繰り返し見て、シャドーイングなどやったりディクテーションなどやったりしても、
それが3日坊主で終わるなら、どうしようもないのである。
日英同時字幕を出していても、多くの人は日本語字幕を見てることが多く、耳からの英語にもあまり集中できてない状況だろうとは思うが、それでも1でも2でもインプットがあり、それを毎日半年続ける方が、10のインプットを3日やって終わるよりもマシ、ということなのだ。
これは、これ自体が勉強というよりも、少しでも英語に触れ続けることで、本流の英語の勉強への刺激にもなるし、普段勉強していて聴き取れる部分が多くなってることを実感して相乗効果になる、という程度に過ぎない。
その前提で、日英同時字幕を出せるドラマにハマる、というのがものすごくオススメである。
で書いたように、
PCで、Chromeブラウザの使用が必要だが、Chrome拡張機能 Hulu版(Netflix版)を使えば
のように同時で字幕が出るのである。
で英語字幕の出るドラマにハマり(1回で完結する映画より、ドラマにハマる方が否応なしに毎日長期間見ることになるのでお勧めである)、とりあえず息抜きのつもりで毎日見る。
本当はあまり英語力が高くない人はフレンズなどの平易な英語での会話が繰り広げられるものの方が良いのだが、一番肝心なのは「ハマるかどうか」なので、ここは自分の見たいシリーズにする。
大体どんなドラマも、平易な英語で話しているシーンは出てくるので、そこが聴き取れるようになり、よく使われる表現が少しでも貯まっていくことが期待できる。
あくまでも、他にきちんとした手法で勉強しなければしっかりした英語は身につかないと強調するが、自分もどんなにやる気でも仕事が忙しかったり、どうしてもやる気になれず1ヶ月ほど手に付かない、という時期は何度も繰り返した。
そんな時に、こういうのがあれば、もう少しブランクを抑えられたのかなと思う。
とにかく1ヶ月千円ほどでこの環境が手に入るのだから、やらない手はないと強く勧められる方法である。
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