このカテゴリー「身に付けたい英単語/フレーズ」では、英国でMBAを修了した筆者が、日々「これはまだ自分に身についていないな…」と思った英単語や熟語、フレーズ、表現などを忘備録的に書き留めていく。
自分にとって新出のもの、というよりは
を積極的に書いていきたいと思う。つまり、まだ自分の口から自然に出てきてないものである。

今回は、Huluやアマゾンプライムでアメリカドラマを見ていてよく出てくる、”what’s that supposed to mean”という言い方について振り返りたい。be supposed to ~という表現は大学受験などで基本イディオムとして出てくるので、直訳としてもすぐに意味はわかるのだが、使われる場面というのを押さえておくといざという時役立ちそうである。
What’s that supposed to mean? : どういうこと?/何がいいたい?
この表現は、映画やドラマなどで実によく出てくるので耳慣れてはいたのだが、自分では使ったことがないように思う。
ただ、この記事を書くにあたって検索したら日本語の解説もよく出てきたのだが、少なくとも自分が見た限りでは全て
と書かれていた。
これは英語の辞書で見ても、例えばこちらだと
irritated by what was said.
(誰かに対し)何を言おうとしているのか/仄めかしているのか?言われたことに対して怒ったりイラついている時に使われることが多い
とある。例文を見ると
that’s what you mean!
一体何がいいたいんだ?自分はこの人生で一度だって賄賂なんか受け取ったことはない、もしそれが君のいいたいことなんだとすれば!
もちろん、君は激務の1日なんて何もわからないだろうからね
B: “Hey, what’s that supposed to mean? I work hard!”
ちょっと何言ってるの?私も激務なのよ
とか、頭にきて言い返してる状況である。
しかしドラマなどを見ていると必ずしもそうではないシーンもある。
例えば「大草原の小さな家」というのは見たことがない人でも、開拓時代の素朴な少女とその家族の絵面が何となく浮かぶのではないだろうか。
その通り、健気に親を慕い、家の仕事をして、田舎町での苦難をキリスト教に忠実に乗り越えていく人々の話である。
そこで、しばしば主人公のローラが父親に対して
What’s that supposed to mean?
というのである。そんなに父親に激昂したりイラついているわけではなく、
という感じなのである。
とあるが、この後半の状況がぴったりくる。
その例文としては
君は学校で一番好かれてるってわけじゃないからね、わかるだろ
‘What’s that supposed to mean?’
どういう意味?
…これも、まあ純粋に意味がわからなくて、ではなくて皮肉を言われてるのはわかってて聞き返してるのだけど、上記の例文とは少しトーンが違うのはおわかりいただけるだろうか。
それにしても、他の辞書サイトなどを見ても、やはり怒りや苛立ちを伴っているものが多いので、ひょっとしたら純粋なる疑問としていうのはこの時代特有なのだろうか、と思い始めている。
別に怒ってもいない時に、いちいち言わない方が無難かもしれない。
ただ、今度何か不快な皮肉などを言われたら是非使ってみたいと思う。
What do you mean?よりも届く言い方であると思うので。


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