このカテゴリー「身に付けたい英単語/フレーズ」では、英国でMBAを修了した筆者が、日々「これはまだ自分に身についていないな…」と思った英単語や熟語、フレーズ、表現などを忘備録的に書き留めていく。
自分にとって新出のもの、というよりは
読んだり、人が言っているのを聴いて意味はわかるが、自分の中に落とし込めていないもの
を積極的に書いていきたいと思う。つまり、まだ自分の口から自然に出てきてないものである。
MBAホルダーとして続ける英語学習:上級こそ杉田敏先生のビジネス英語は最強
荷物を整理していたら「NHKラジオ やさしいビジネス英語」の97年12月号〜98年3月号テキストが出てきた。当時は「こんな表現までキリがない」と感じていたが、一応上級者と名乗れるようになった今、ネイティブと本当に対等に話せるようになるためには必要だと思えるものばかり。今やっている勉強法を紹介したい。
今回は現在復習中の昔のNHKラジオ、ビジネス英会話1998年1月号から。
up for… : 〜に対して乗り気である,〜をしてもいい,~に対する準備ができている
“up”も”for”もわからない人はいないだろう。しかし、この”up for”,結構漠然としていて文脈によるところがあるものの、わりと文章の中で重要な意味になってくるので、しっかり把握していないとちょっと聞き逃してしまいかねない。
ビニュエットの中では
Is anybody up for a snack?
(軽食でも、という人はいませんか?)
(軽食でも、という人はいませんか?)
とあり、
Vocabulary Buildingでは
Carol is up for reelection in the House of Representatives.
(キャロルは下院の再選への準備ができている)
(キャロルは下院の再選への準備ができている)
とある。
こちらでは4つの意味が提示されている。
1.informal : wanting to have or do (something)
口語:(何かを)欲しいとか、(何かを)したい
これはビニュエットの”Is anybody up for a snack?”という文に当てはまる。
この意味の例文としては
I’m up for some Chinese food.
(中華が食べたい気分だな)
(中華が食べたい気分だな)
Are you up for watching a movie?
(映画でも見たい?)
(映画でも見たい?)
We’re going out dancing tonight. Are you up for it?
(私たち、今夜踊りに行くんだけど、あなたはどう?)
(私たち、今夜踊りに行くんだけど、あなたはどう?)
そして2つ目の意味は
2.—used to say that someone or something is or will be involved in a particular process and especially one that leads to a decision
(人や、事柄が、ある特定のプロセスに関わるだろう、という時に使われる。特に、ある決定につながるもの)
とあり、これはVocabulary Buildingの文に近い。
例文としては
His proposal is up for consideration.
(彼の提案は検討されるだろう。)
(彼の提案は検討されるだろう。)
She is up for reelection next year.
(彼女は来年の再選に向かうだろう)
(彼女は来年の再選に向かうだろう)
3番目は
—used to say that something is available to be bought
で、これはよく見かける使われ方ではないだろうか。
例文も
Our house is up for sale.
(我々の家は売りに出されている)
(我々の家は売りに出されている)
items that are up for auction
(オークションにかけられる品々)
(オークションにかけられる品々)
など。
そして4番目が、これは自分も今知ったのだが、
appearing in a court of law because of being accused of (a crime)
(<犯罪>容疑で裁判所に出廷すること)
という意味もあるそうである。
例文を見ると
He was up for armed robbery.
(彼は強盗容疑で出廷した)
(彼は強盗容疑で出廷した)
とある。
“up for”という簡単な言葉だからこそ、文脈によってこれだけ意味があるので、しっかり押さえておきたい。
kill for… : ~が欲しくてたまらない、〜が手に入るなら何でもする
NHKラジオ、ビジネス英会話98年1月号で、同じビニュエットの中に出てくる表現なのだが、これはドラマや映画でも非常によく出てくると思う。
ビニュエットでは、
I could kill for a slice of deep-dish pizza.
(ディープディッシュピザのためなら何でもしますよ。)
(ディープディッシュピザのためなら何でもしますよ。)
つまるところ、冗談風な表現であり、大袈裟に言ってるものである。日本語なら「死ぬほど欲しい」というような感じだろうか。
ちなみにdeep-dish pizzaとはシカゴ風ピザの一種で、その名の通り深皿で焼かれた分厚いパイのような形のピザ。
Vocabulary Buildingでは
What a day! I could kill for a beer.
(なんて日だよ!(こんな日は)ビールが飲みたくてたまらない)
(なんて日だよ!(こんな日は)ビールが飲みたくてたまらない)
(こんな日は)というのは、ちょっと意訳してみた。
他に例文を探してみると、こちらでは
I‘d kill for hair like hers!(彼女みたいな髪がうらやましくてしょうがない!)
とか、こちらだと
I could kill for some of my mom’s homemade spaghetti right about now.
(今、うちの母さん手製のスパゲッティが食べられるなら何でもするよ)
(今、うちの母さん手製のスパゲッティが食べられるなら何でもするよ)
I’m so jealous—I’d kill for a chance to go to Brazil for a month!
(めちゃくちゃ羨ましいーブラジルに1ヶ月行けるチャンスもらえるなら何だってする!
(めちゃくちゃ羨ましいーブラジルに1ヶ月行けるチャンスもらえるなら何だってする!
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