身に付けたい英語27:[put up with],[up to par]

このカテゴリー「身に付けたい英単語/フレーズ」では、英国でMBAを修了した筆者が、日々「これはまだ自分に身についていないな…」と思った英単語や熟語、フレーズ、表現などを忘備録的に書き留めていく。

自分にとって新出のもの、というよりは

読んだり、人が言っているのを聴いて意味はわかるが、自分の中に落とし込めていないもの

を積極的に書いていきたいと思う。つまり、まだ自分の口から自然に出てきてないものである。

MBAホルダーとして続ける英語学習:上級こそ杉田敏先生のビジネス英語は最強
荷物を整理していたら「NHKラジオ やさしいビジネス英語」の97年12月号〜98年3月号テキストが出てきた。当時は「こんな表現までキリがない」と感じていたが、一応上級者と名乗れるようになった今、ネイティブと本当に対等に話せるようになるためには必要だと思えるものばかり。今やっている勉強法を紹介したい。

今回は現在復習中の昔のNHKラジオ、ビジネス英会話1998年1月号から。

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put up with : 〜を我慢する、〜に耐える

このイディオムは大学受験では基本中の基本なので、知ってる人は多いと思う。しかし、ビジネス英会話の文の中で「こういう風に使うか」と改めて思ったので取り上げたいと思う。

ビニュエットの中では

The airlines seem to put up with it because business travel is such a huge market.
(航空会社は、出張旅行があまりにも大きい市場なので、それを我慢しているようですね)

文脈としては、タイトなスケジュールで出張しているビジネスマンの中には、遅延やキャンセルに備えて同時刻帯のフライトを複数予約している人もいる、という話で(つまり乗らない方には no showになる)、それは航空会社としては困ることだけれど、そういうビジネスマンが多いので、put up withしている、という話。

人がtolerateとかstandするという言い換えでのput up withはありふれたイディオムだが、航空会社がput up withというのは使い慣れないので身につけたい言い方である。

同じような主語の例文はないのか探してみたが、ちょっと見当たらないので、改めてこちらで意味から確認すると、

to accept or continue to accept an unpleasant situation or experience, or someone who behaves unpleasantly
(好ましくない状況や経験、もしくは好ましくない振る舞いをする人を受け入れること、受け入れ続けること)
とある。
大学受験では、対訳で「〜を我慢する、耐える」と覚えただけで今まできたのだが、こうした
説明を見ると、より深くイメージが湧いた。
例文を見ると
I can put up with the house being messy, but I hate it if it’s not clean.
私は家が散らかってるのには耐えられるけど、不衛生なのは大嫌い。
He’s so moody – I don’t know why she puts up with him.
彼はすごく気分屋だ – なぜ彼女が彼に我慢できるのかわからない。
They have a lot to put up with (= they have a lot of difficulties).
彼らは我慢しなきゃならないことがたくさんある(=彼らは沢山の困難を抱えている)
など。

up to par : 基準に達している、平均に達している

NHKラジオ、ビジネス英会話98年1月号で出てきたのだが、自分も字面ではよく見るし意味もわかるのだが、自分で使ったことのない表現。

ビニュエットの中では、飛行機のサービスの何がチェックされるか…という話題で例を挙げていて、

Was the chicken sandwich up to par?
(チキンサンドイッチの味は合格レベルに達していたか?)

こちらでは

feeling or performing as good as usual, with nothing wrong:
(特に問題なく普通と同じくらいと感じたり、行っていること)
と説明されており、例文では
Jenny had not been up to par physically and did not come close to winning a medal.
(ジェニーは身体面で基準に達していなかったので、メダル争いには入らなかった)

こちらだと

She was checking to see if his work was up to par.
(彼女は、彼の仕事が基準に達しているかをチェックしていた)

standard とかaverageとか使うよりも、一歩こなれている感じになるので、是非使っていきたい。

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