身に付けたい英語26:[quite a few],[a bunch of]

このカテゴリー「身に付けたい英単語/フレーズ」では、英国でMBAを修了した筆者が、日々「これはまだ自分に身についていないな…」と思った英単語や熟語、フレーズ、表現などを忘備録的に書き留めていく。

自分にとって新出のもの、というよりは

読んだり、人が言っているのを聴いて意味はわかるが、自分の中に落とし込めていないもの

を積極的に書いていきたいと思う。つまり、まだ自分の口から自然に出てきてないものである。

MBAホルダーとして続ける英語学習:上級こそ杉田敏先生のビジネス英語は最強
荷物を整理していたら「NHKラジオ やさしいビジネス英語」の97年12月号〜98年3月号テキストが出てきた。当時は「こんな表現までキリがない」と感じていたが、一応上級者と名乗れるようになった今、ネイティブと本当に対等に話せるようになるためには必要だと思えるものばかり。今やっている勉強法を紹介したい。

今回は昔のNHKラジオ、ビジネス英会話1998年1月号を音読していて、”quite a few”って英語を毎日喋っていた頃はよく使っていたけど、今パッと出てこないなあと思ったのと、それに似た”a bunch of”もそういえば…と感じたので紹介したい。

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quite a few : かなりたくさんの

quite a fewという言い方が「かなり沢山の」という意味になることは大学受験の標準レベルで習うことなので、英語を真剣にやってる人なら知ってる人が多いと思う。

quite a fewで、字面通りだと、なぜ「たくさんの」という意味になるのか?と殆どの人が引っかかったと思う。

そこで”a few(肯定的な意味で、少しはあるというイメージ)”と”few(否定的に、少ししかないというイメージ)について整理して、

veryのように次の語を強めるquiteがつくと、
「少しある(a few)」→たくさんある

という感じなのだな、と納得するしかなかった(笑)

まあ、理屈は抜きにして、

quite a few = たくさんの

という意味であることは聴いてわかるのだが、言うのに慣れていないとmanyとかa lot ofとか使いがちである。

しかし一旦慣れると、今度は結構口癖のようにもなる。

英国にいると、quiteという言い方自体をよく耳にする気がするので、それもあって当時は結構言っていた。

しかし日本に帰国してしばらくした今、まだ定期的に英語を話す状況ではあるのだが、最近口から出てこないような気がしているので、意識しておきたいと思う。

 

ビニュエットの中では

-I heard there’s also a bar on the upper deck.(アッパーデッキにはバーもあるらしいですよ)
-Yes, but it’s a smokers’ bar. That’s why quite a few people aren’t in their seats.
(ええ、でも喫煙者用のバーですよ。それでかなりの人たちが席にいないのです)

豪勢にファーストクラスで中国に出張する登場人物たちが浮かれているところ。90年代はまだ飛行機に喫煙が許されるスペースがあったのである。

a bunch of: 沢山の、大勢の

これもネイティブと話していると、非常によく聞く表現。

これもa lot of~ (lots of~)とかmanyと同じような意味だが、bunch自体は「束」とか「群れ」といったようなひとかたまりのものを指す。

こちらだとbunchの説明として、

a) a number of things of the same kind :bunch of grapes
(いくつかのまとまった数の同種のもの:一房のぶどう)
b) GROUP sense 2a :bunch of friends
(人の集団:友人連中)
c)a considerable amount ( LOT ) :bunch of money
(かなりの数:かなりの金額)

と説明されていて、この場合、c)が当てはまる。

イメージとしては一束になったお金というのが大金であるように、日本語でも「札束=大金」、「子供たちが束になって→多数の子供」というような広がり方ではないかと思う。

手元の英英辞典を見ると例文として

the bluesy style that earned him a bunch of ’70s hits.
(たくさんの70年代のヒットを彼にもたらしたブルーススタイル)
I had to turn down a bunch ofwell-paid jobs.
(たくさんの収入のいい仕事を断らなければならなかった)

いずれも注釈として(informal くだけた)とある。

特に北米人はa bunch ofを頻用するような気がする。くだけた表現ではあるが、普通の会議とか仕事の場でもよく聴いた表現なので、よほど改まった場じゃない限り使っても良いと思う。

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