このカテゴリー「身に付けたい英単語/フレーズ」では、英国でMBAを修了した筆者が、日々「これはまだ自分に身についていないな…」と思った英単語や熟語、フレーズ、表現などを忘備録的に書き留めていく。
自分にとって新出のもの、というよりは
を積極的に書いていきたいと思う。つまり、まだ自分の口から自然に出てきてないものである。
今回は昔のNHKラジオ、ビジネス英会話1998年1月号を音読していて、”quite a few”って英語を毎日喋っていた頃はよく使っていたけど、今パッと出てこないなあと思ったのと、それに似た”a bunch of”もそういえば…と感じたので紹介したい。
quite a few : かなりたくさんの
quite a fewという言い方が「かなり沢山の」という意味になることは大学受験の標準レベルで習うことなので、英語を真剣にやってる人なら知ってる人が多いと思う。
quite a fewで、字面通りだと、なぜ「たくさんの」という意味になるのか?と殆どの人が引っかかったと思う。
そこで”a few(肯定的な意味で、少しはあるというイメージ)”と”few(否定的に、少ししかないというイメージ)について整理して、
「少しある(a few)」→たくさんある
という感じなのだな、と納得するしかなかった(笑)
まあ、理屈は抜きにして、
という意味であることは聴いてわかるのだが、言うのに慣れていないとmanyとかa lot ofとか使いがちである。
しかし一旦慣れると、今度は結構口癖のようにもなる。
英国にいると、quiteという言い方自体をよく耳にする気がするので、それもあって当時は結構言っていた。
しかし日本に帰国してしばらくした今、まだ定期的に英語を話す状況ではあるのだが、最近口から出てこないような気がしているので、意識しておきたいと思う。
ビニュエットの中では
-Yes, but it’s a smokers’ bar. That’s why quite a few people aren’t in their seats.
(ええ、でも喫煙者用のバーですよ。それでかなりの人たちが席にいないのです)
豪勢にファーストクラスで中国に出張する登場人物たちが浮かれているところ。90年代はまだ飛行機に喫煙が許されるスペースがあったのである。
a bunch of: 沢山の、大勢の
これもネイティブと話していると、非常によく聞く表現。
これもa lot of~ (lots of~)とかmanyと同じような意味だが、bunch自体は「束」とか「群れ」といったようなひとかたまりのものを指す。
こちらだとbunchの説明として、
(いくつかのまとまった数の同種のもの:一房のぶどう)
(人の集団:友人連中)
(かなりの数:かなりの金額)
と説明されていて、この場合、c)が当てはまる。
イメージとしては一束になったお金というのが大金であるように、日本語でも「札束=大金」、「子供たちが束になって→多数の子供」というような広がり方ではないかと思う。
手元の英英辞典を見ると例文として
(たくさんの70年代のヒットを彼にもたらしたブルーススタイル)
(たくさんの収入のいい仕事を断らなければならなかった)
いずれも注釈として(informal くだけた)とある。
特に北米人はa bunch ofを頻用するような気がする。くだけた表現ではあるが、普通の会議とか仕事の場でもよく聴いた表現なので、よほど改まった場じゃない限り使っても良いと思う。
エイゴックス
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