このカテゴリー「身に付けたい英単語/フレーズ」では、英国でMBAを修了した筆者が、日々「これはまだ自分に身についていないな…」と思った英単語や熟語、フレーズ、表現などを忘備録的に書き留めていく。
自分にとって新出のもの、というよりは
読んだり、人が言っているのを聴いて意味はわかるが、自分の中に落とし込めていないもの
を積極的に書いていきたいと思う。つまり、まだ自分の口から自然に出てきてないものである。
MBAホルダーとして続ける英語学習:上級こそ杉田敏先生のビジネス英語は最強
荷物を整理していたら「NHKラジオ やさしいビジネス英語」の97年12月号〜98年3月号テキストが出てきた。当時は「こんな表現までキリがない」と感じていたが、一応上級者と名乗れるようになった今、ネイティブと本当に対等に話せるようになるためには必要だと思えるものばかり。今やっている勉強法を紹介したい。
今回も昔のNHKラジオ、ビジネス英会話1998年1月号から。最初の1/5のところに何ヶ月かぶりに戻ってきた(音読35回目)。
そこで、もう35回目の音読になるけど何ヶ月かぶりにもなると、「あ〜、この表現、今でも必要な時に口から出てくるかなあ」と思うと身についてない気がしたので取り上げてみる。
put something aside for… : (後の)〜のために(お金や時間などを)取っておく
この”put aside”というのは大学受験でも多分覚えなきゃいけない熟語で、そんなに難しいものではないのだが、どうも自分の口から出てこない気がする。asideという語を使うのは”aside from…(〜は別にして)”と言う時くらいな気がする(これ自体はしょっちゅう言う)。
put sth. asideで、文字通り「何かを横にどけておく」という意味で、その通り使われることも多いのだが、文脈によっては
to save something, usually time or money, for a special purpose:
(時間や金などを)何かの目的のために取っておく
-Cambridge Dictionary
という意味になる。まあ、文字通りの「横にどけておく」という意味のまま考えても、そのままという感じでもある。
ビニュエットの中では
I read somewhere that only four out of ten Americans are putting something aside for retirement.
(アメリカ人の10人のうち4人だけが定年に備えて何か備えていると、どこかで読みました)
(アメリカ人の10人のうち4人だけが定年に備えて何か備えていると、どこかで読みました)
とある。
例文としては(-Cambridge Dictionary)
I put aside a little every month for a deposit on a house.
(家の頭金のために毎月少しづつ貯めている)
(家の頭金のために毎月少しづつ貯めている)
とか、
また、こちらからは、
Can you put a few minutes aside for a short meeting?
(短い会議のために数分だけ割くことはできますか?)
(短い会議のために数分だけ割くことはできますか?)
というのもあるけど、ちょっと今回の意味にはピッタリな例文ではないかな?
こちらだと次に紹介するフレーズに通じるのだが
I recommend you put aside your bonus as a rainy-day fund for the future.
(君に勧めたいのは、将来のために、万一のための資金としてボーナスを蓄えておくことだ)
(君に勧めたいのは、将来のために、万一のための資金としてボーナスを蓄えておくことだ)
とか。
save for a rainy day : 万一に備えて貯蓄する
英語での”a rainy day”というのは、「万一の時」とか「予測していなかった困難」とかいう意味で、
こちらによれば、16世紀から使われている表現らしい。
英国にいたことがある身からすると、英国でrainy dayって日常茶飯事で、あんまり万一という感じもしないけれども、それはput asideして、
save for a rainy day:
To reserve something, especially money, for use in a time or period of unforeseen difficulty, trouble, or need.
(予期しない困難、トラブル、もしくは必要がある時に使えるように、何か(特にお金)を蓄えておくこと)
とあり、より詳細な説明として
Provide contingency funds for when times are tough. There’s no clear answer to when this expression began (some have traced it back to the 16th century), but it’s clear that a “rainy day” is the symbol of gloom. The wise course, therefore, is to sock away funds to tide you over when times are tough.
(大変な時に備えて、臨時の費用を備えること。この表現がはじまった時期については明確ではないが(いくつか16世紀にさかのぼって見られる)、しかし”rainy day”というのは暗さのシンボルであることは明確である。そのため、賢いやり方は、万一の時に乗り切るために資金を貯めておく、ということである)
ビニュエットでは
I save for a rainy day.
(私は万一の時に備えて貯蓄しています)
(私は万一の時に備えて貯蓄しています)
ほかに例文を探すと
こちらでは
I know you want to buy a new TV with your bonus, but you should really save that money for a rainy day.
(ボーナスで新しいTVを買いたいのはわかるが、しかしそのお金は万一の時に備えて貯金すべきだよ)
(ボーナスで新しいTVを買いたいのはわかるが、しかしそのお金は万一の時に備えて貯金すべきだよ)
I save a portion of my wages each month for a rainy day.
(私は毎月の給料の一部を万一に備えて貯めている)
(私は毎月の給料の一部を万一に備えて貯めている)
エイゴックス
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